萬(よろず)鉄五郎の作品「裸体美人」を考える

2021/9/23
裸体美人
キャンバスに油彩 162cm×97cm 1912(明治45)年 
重要文化財 東京国立近代美術館
この作品は、強い個性を感じさせます。こんな絵を創るのだという強い意志です。
当時の黒田清輝らのアカデミックな画風に反して、ゴッホやマティスの後期印象派やフォービスムの考え方に共鳴している絵です。
この姿勢が素晴らしいと思います。ただ単に、当時の西洋の絵画を移入しているのではなくて、独自の表現を追求して個性化、そして、日本化しています。

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