私の「生きる記録」~絵画作品の発表など~

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「人間失格」太宰 治 (新潮文庫)

読書の感想文
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2020/7/20
人間失格

この世界に引き込まれました。ぐいぐいと読み進められる力を持った作品です。

読み終わった後の爽快感は有りません。救いがないからだと思います。堕ちて行く人の有り様は限りが無いのかも知れません。だから、読み進められるのだと思います。

主人公への優しさ、堕ち行く人への優しさ有ってこそ、書き進められるのだと思います。ここまで堕ちても許す優しさ。この寛容の精神は、決して人間失格では有りません。

でも、何だか、堕ちて行った人を許す寛容さがなくなっている現在の世間は、人間失格もしくは人間不在の綺麗な作り物の世間になっているのではないでしょうか。イデオロギーが先走る社会は、独裁を許す恐ろしい社会です。


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