「豊饒の海」全4巻 三島由紀夫(新潮文庫)

2019/11/27
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言葉の表現に美しさを求める、洞察力が凄い。饒舌な文章表現は、まるで、お坊さんが唱える経文に似ている。噛み砕けない強さが有るように感じます。第3巻暁の寺(新潮文庫P133の一節「心はなぜそれほどまでに平静な停滞を忌むのであろう。」本当にどうしてだろうか?第4巻天人五衰P306の一節「生きることは老いることであり、老いることこそ生きることだった、」明日は今日より老いて行くのだから、老いては今日にベストを尽くす心構えが大切だなぁと思いました。「自己存在は不如意」な思いのままにならないものだから、「心々(こころごころ)」という信仰心が最も強い。作者を死に至らしめた作者が信じた価値は、輪廻転生という観念だろうか?

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