私の「生きる記録」~絵画作品の発表など~

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「羅生門・鼻」芥川龍之介(新潮文庫)

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2020/6/19
羅生門・鼻

短編集です。何を読み手に伝えるか、その創るお話しの主題を十分に意識しながら、起承転結というお話しの創り方を通して、お話しが展開されています。

創るお話しの時空間と題材が、うまくちりばめられていて構成され組み立てられています。そういう、知的なお話しの遠近感と透明感と重層感とがとても優れている世界です。つまり優れた立体造形作品を見るようです。

私はこんな風に思いますがあなたは?という感じの問題提起です。言い換えると、結にあたる主観についてあなたはどう思われますか?と、作家自身がその主観の客観性を問う面白みがあります。読み手に作家自身の主観を押し付けようとしない優しさと紳士的な洒落た知力を思います。

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