2020/12/24
新しい作品制作4:考察⑤
2020/12/24
絵の何に価値を置くのか、その価値観によって絵の質が異なって来ます。昨日の「昔の絵画作品に思い、学ぶ」の記事に書き込んでいますが、例えば、葛飾北斎は絵の表現内容に価値を置き、歌川広重は絵の画面空間に価値をおいていると、私は見ています。
色と形だけで絵を創ろうとすると、抽象絵画になります。現実を見た印象を絵に表現すると印象派になって行きます。つまり、絵の何に価値を置くのかによって、様々な主義ーイズムが有ります。
コンセプトアートと呼ばれる日本の美術界に見られる作品は、芸術のコンセプトー理念、構想、概念に価値を置く表現です。美しさよりは良さの価値だと思います。
シュールリアリズムーシュール=超えるリアリズム=現実、ダリの作品に見られるような実際の現実を超えた世界、つまり、美術に関わる世界観の表現です。美醜を問わず、実在性を問わず、という世界観です。
いずれも、つい最近まで日本でも流行した表現形式です。だけれども、最近流行りましたが、全く新しいものではありません。例えば、シュールリアリズムは、ルネッサンス期のヒエロニスム・ボスの作品に見て取ることが出来ると思います。
必ず過去にさかのぼって、作品の起源を知る事が出来るのだと思います。なぜなら、人の感性は不変だからです。
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