2020/12/6葛飾北斎の諸国滝廻り「下野黒髪山きりふりの滝 (しもつけくろかみやまきりふるのたき)」
滝を上から見下ろす人達と、下から見上げる人達、と、見ても何ら違和感が有りません。遠近から見るとおかしいのですが、おかしさを感じさせません。
遠近よりは、絵の構想が勝っています。だから、画面空間を超える事が出来るのだと思います。絵のエネルギーに繋がっていると思います。
滝の表現は、この滝の特徴を表現しているのだと思います。だから、見上げる人達と見下ろす人達の表現になっているのだと思います。
やはり、こういう絵を創ろうとする意志の強さが大切なのです。