私の「生きる記録」~絵画作品の発表など~

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人差し指の爪

おもいで
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2020/10/19
私が小学3年生だったと記憶しています。もう60年足らず前の出来事です。冬休みに可愛がって戴いていた叔母さんの家に泊りがけで遊びに行きました。夏休み、春休み、長期休暇には必ず行っていました。私の父が「お手伝いをしなさい」と言っていたので、私は溝の掃除を草抜きや泥取りなどをしました。よくしっかりと手を洗っていなかったのだと思います。

大晦日の日に私の家に帰って、私は左手の人差し指にできものが出来ているのに気づきました。父に叱られるのが怖くて隠すように黙って、絆創膏を貼っていました。お正月になって、夕食時に熱が出て来てなかなか食事も出来なくなました。母が、私の指の絆創膏を見てはがし私の爪のできものを見つけました。

お正月、一日の夜に熱が高くなっている私を背負って母が走りながら、近くのやや大きい病院に連れて行きました。医者の診断が始まり、「ひょうそ」だと分かりました。若い医者が私の爪にメスを入れてそのできものを取り除きました。

何年経っても、爪が生えません。メスを入れた病院で診てもらうと、「爪が生える根までメスで切り取ったので生えて来ません」と言われました。今から思えば、医療ミスだったのです。

私はこの少しだけ残っている爪を見ると、優しかった母への思いが募ります。


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