2023/10/30
モチーフを考える①
<ミケランジェロ作 フィレンツェ・サン・ロレンツォ聖堂(メジチ家礼拝堂) 1530年頃制作:フィレンツェの盟主であったメジチ家の霊廟のために制作された彫刻群の一部です。豪華王と呼ばれたロレンツォの三男ジュリアーノ・メジチ(ヌムール公)の肖像です。>
石膏像のメディチです。石膏デッサンのモチーフとして一般的です。像が白なので陰影がよく見えてよく分かります。この陰影を描く事によって立体感が表現されます。実在感、存在感、なども表現されます。それらは、この像をよく見てよく感じてよく知る事、つまり、自己の感性認識が基礎になります。感性よって認識された美しさや良さを表現材料の木炭や鉛筆を通して描き表現目的を表現して行きます。表現材料の使い方の工夫は表現目的によって工夫されなくては表現目的を表現出来ません。つまり、よく考えてよく手を動かす事で制作が進んで行きます。モチーフそのものの表現目的・表現内容、それを表現する事を通して創られる絵の目的や内容と考えを進めています。