私の「生きる記録」~絵画作品の発表など~

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「絵の世界」を考える⑯

木曾海道小野ノ瀑布 (きそかいどうおののばくふ)
葛飾北斎の作品「諸国滝廻り 木曾海道小野ノ瀑布 (きそかいどうおののばくふ)」です。原画の段階であれこれ絵について考えていたのだと推測します。この絵もあるようで実際には無い風景だと分かります。しかし、それは写真のような写実ではない事を意味しています。その場の特徴をよく押さえてその印象を再現しています。言い換えるとその場の印象をどのような絵にするのかをよく工夫しています。この絵創りに対しての考え方に価値があります。ドローイングとペインティングの同時性、平坦にペインティングする筆使いを重ね塗りしながらドローイングする、ありそうで無い絵の世界を創りだす、感性に基づいている、制作しながら思い描くイメージをたどって絵を創る、意識化されている制作意識です。