葛飾北斎の作品「富嶽三十六景 駿州(すんしゅう)江㞍(えじり)」です。風が強くて紙が飛ばされています。この土地の特徴を表現しています。木の葉も飛んでいます。風の強さをモチーフを通してそのイメージを表現しています。構図が絵創りの骨格の一つです。実際に北斎が見た光景なのかどうか分かりません。分かりませんが現実感があります。虚構の世界を現実感あふれたイメージとして創り上げています。この優れた能力は才能です。現実を越えながら現実を創り出します。これが北斎の絵の世界です。絵に対しての理念や理想があります。