2023/07/21
葛飾北斎の作品「千絵の海 総州銚子(ちえのうみ そうしゅうちょうし)」
横中判錦絵 天保4年(1833)頃
<北斎の言葉:「私は、6歳から物の形状を写す癖があり、50歳ごろから数々の作品を発表してきたとはいうものの、70歳以前に描いたものは、実に取るに足らぬものばかりである。73歳にして、ようやく禽獣虫魚の骨格や、草木の生え具合をいささか悟ることができたのだ。だから、80歳でますます腕に磨きをかけ、90歳では奥義を究め、100歳になれば、まさに神妙の域に達するものと考えている。百数十歳ともなれば、一点一画が生き物のごとくなるであろう。願わくば、長寿をつかさどる君子よ、わが言葉が偽りならざることを見届けたまえ 『富嶽百景』のあとがき>
上記のような強い思いが誰にも発想出来ない構想力を生み出すのだと思います。自然に向き合い必死で漁をする人達を表現しています。たくましい生活力が伝わって来ます。