葛飾北斎の浮世絵②
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2020/8/23
富嶽三十六景:1831-34年(天保2-5年)版行 全46図
五百(ごひゃく)らかん寺(らかんじ)さゞゐどう(さざえどう)
この絵は風景画です。実に面白いと思います。
構図がうまいという事は、何を表現目的にするかをよく自覚しているからだと思います。物見遊山(モノミユサン):気晴らしに見物や遊びに行くこと:という言葉を思い出しました。この物見遊山が、表現目的です。
①の「御厩川岸ゟ(おんまやがしより)両國橋(りょうごくばし)夕陽見(ゆうひみ)」と同様に、当時の人々の生活と富士山の見える風景とを組み合わせる構図にしています。
この才が素晴らしいと思います。描写力も凄いですが、思い付き・ひらめきも抜きん出ているのだと思います。