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様々な思索が背景として感じられる圧倒的な重さと厚み。息子の父親殺しを題材として物語が構築されています。息子は父親を殺してはいないのですが、刑罰を受けてしまいます。私はその中でも幼児虐待に関わるお話しが印象に残りました。この作品は今からおよそ140年前のロシアでのお話ですが、幼児虐待は現在の日本でも起こっています。下巻のエピローグP653 「―――少年時代から大切に保たれた、何かそういう美しい神聖な思い出こそ、おそらく、最良の教育にほかならないのです。―――たった一つしかすばらしい思い出が心に残らなかったとしても、それがいつの日か僕たちの救いに役立ちうるのです。」この心、気持ちは人として当然在るものです。子供を虐待する人達は、やはり、人としての心を失くしています。
山﨑敏雄
〇元大阪府立高校教諭(全日制普通科)
〇美術を教えていました
〇2020(令和2)年5月16日~ブログ開始
〇1953(昭和28)年1月生
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