「失われた時を求めて」第四篇「ソドムとゴモラ」 文庫第九巻「ソドムとゴモラⅡ」  プルースト 吉川一義 訳 (岩波文庫)

2022/2/22
失われた時を求めて第四編Ⅱ
1921年5月-1922年5月にかけて刊行されているようです。今から100年前ほどです。この巻の題名は「ソドムとゴアラ」で、その一般的意味合いは、<ソドムとゴモラは、聖書に登場する都市。ーーー悪徳や頽廃の代名詞としても知られる。wiki>です。現在で言うところのLGBTのL(レズビアン)とG(ゲイ)が登場人物によって語られています。
「性のアイデンティティ(自己同一性)」「性の多様性」がLGBTという性に関わる今日的なひとつの思想として知られていますが、この物語では題名が示しているように<悪徳や頽廃の代名詞として>語られ表現されています。
今日のマジョリティ(「多数者」・「多数派」)とマイノリティ(「少数者」や「少数派」)の問題は、民主主義という政治体制や自由という概念・イメージの問題にも繋がります。LGBTは、「性的少数者」(sexual minority)の問題だからです。
寛容な理想の社会形成の実現を目指しているようですが、むしろ、お互いの対立を産み出しています。例えば、マスメディアがマイノリティ(少数者)の意見をマジョリティ(多数者)の意見であるかのように印象操作した情報を伝達し利を得ようとする行為などによって対立が産まれている現状があります。
個々が、関わる環境や目の前の現実と向き合い、どう関わって生きて行くのか、個々の価値観の形成とその伝達が、その時代を創って行くのだと思います。 

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