私の「生きる記録」~絵画作品の発表など~

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岸田劉生の作品「切通しの写生」

油絵 麻布 56cm×53cm 大正4(1915)年 東京国立近代美術館 重要文化財<道路と土手と塀との簡単な画面構成ではあるが、そのねっとりした描写は劉生(一八九一~一九二九)が外光派・印象派的な作風から脱し、北欧ルネサンスの画風を追求して独自の細密な写実主義と精神表現による画境にいたったことを示す記念すべき傑作である。文化遺産オンライン>この絵は構図が素晴らしい。空の広がりが表現されています。構図で絵を創...

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ピーデル・ブリューゲルの作品「バベルの塔」

油彩パネル画 114cm×155cm  1563年 美術史美術館<バベルの塔は、旧約聖書「創世記」11章1-9節に記されている伝説の塔である。聖書によれば、ノアの洪水後に驕り高ぶった人間が天まで届くバベルの塔を築きはじめ、そのことに怒った神が人間の言葉を混乱させ、塔の建設を中止させた。 私たちが現在、異なる言葉を話している原因はこのバベルの塔にあるとされ、また人間の科学技術に対しての過信を戒めているという解釈もある。M...

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青木 繁の作品「海の幸」

油絵 麻布 明治/1904年 重要文化財<大胆な構想と力強い表現技法には、彼のはげしい感情の高鳴りが感じられ、当時の浪漫的風潮をこれほど純粋かつ雄々しく表現した作品は他に求めがたい。文化遺産オンライン>人間かくありたいという理想を表現しています。日々の糧を得る為にたくましく力強く生き抜いてゆく真摯な生き方が伝わって来ます。人の尊厳な生き様が絵に創られています。...

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ピーデル・ブリューゲルの作品「農民と鳥の巣取り」

油彩パネル画 59.3cm×68.3cm 1568年 美術史美術館<木に登って鳥の巣を取ろうとしている男性(能動的な男性)は邪悪であると考えられる。一方、指差しをしている男性(受動的な男性)は高潔であり、逆境であっても利欲の為に心を動かさないと解釈される。男性は、鳥の巣取りについて善悪の判断を下しているように見える。(作品では、ネーデルラントの諺「鳥の巣がどこにあるかを知っているものは知識を持つが、それを取るものは巣...

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竹久夢二の作品「1926年4月号APL FOOL『婦人グラフ』の表紙絵」

オフセット印刷・紙 32.5cm × 24.5 cm 独特の作風です。大正ロマンと呼ばれている時代背景を表現しています。写実という描写に重きを置くのではなくて叙情(じょじょう)ー感情を述べ表すことーに価値をおいています。その叙情が今日でも新鮮になつかしさを持って感じられます。魅力があります。よく分かります。...

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ピーデル・ブリューゲルの作品「怠け者の天国」

油彩パネル画 52cm×78cm 1567年 アルテ・ピナコテーク(ドイツ・ミュンヘン)<聖職者、農民、兵士は、働くことなく、木陰でまどろんでいる。卵の殻は半分だけ食べかけられ、農民と聖職者の間に転がっている。食べかけの卵は、精神性の不毛を象徴している。テーブルは木の幹に固定され、テーブルの上には食べ終わった皿やコップが残されている。木の後方には、ソーセージの束で作られた柵が立っている。MUSEY>作品の題名に関心を...

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松本 竣介 の作品「序説」

板,油彩 112.1cm×161.9cm 1939(昭和14)年<この不思議な深い青の世界は、白の下地を板に施した後、透明性の高い絵の具を薄く何回も重ねるグラッシという古典的な絵画技法によって創り出された。竣介は独自の詩的な感性のもと、美しい色彩と深いマチエールを追い求め、見事成功したのである。文化遺産オンライン>解説文に記載されているこの画家の詩的な感性が絵を魅力的なものにしています。その感性を表現する技法を見出し絵...

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アンリ・ルソーの作品「眠るジプシー女」

油彩 129.5cm×200.7cm 1897年 ニューヨーク近代美術館<~~マンドリンを奏でながら放浪する黒人の女(ジプシー)が、水差しとともに疲れて眠っている。そこに1匹のライオンが、彼女を見つけて匂いを嗅ぐが、決して彼女をおそうとしているわけではないのだ~~MUSEY>実に興味深い絵です。人も動物も自然を織りなす争わない存在として表現しています。その思いが絵に静けさを創っています。...

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松本竣介の作品「立てる像」

 油彩・画布 162cmx130cm 1942年 神奈川県立近代美術館<都会の風景と人間とを静かに見つめた松本竣介のこの作品には、静まり返った街に両足を踏ん張って立つ青年像が描かれている。文化遺産オンライン>この画家自身の思いを表現しています。人物の思いを大きく表現する為に建物との遠近を意識的に無視しています。強い人物の意志が感じられます。...

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アンリ・ルソーの作品「滝」

油彩、キャンバス 116.2cm×150.2cm  1910年 シカゴ美術館 (アメリカ)<彼の作り出す架空の場面は、パリの動物園や植物園への訪問、はがき、写真、イラスト雑誌などに基づいて描かれた。MUSEY>滝を人間と動物の憩いの場として表現しています。植物の細密描写と色合いが異国情緒を創り出しています。個性を有する独特で魅力的な絵です。自由な絵創りが感じられます。...

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