私の「生きる記録」~絵画作品の発表など~
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2020年05月
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「カラマーゾフの兄弟」全3巻 ドストエフスキー 原 卓也訳 (新潮文庫)
17
May
2020
読書の感想文
posted by 山﨑敏雄
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2020/5/1様々な思索が背景として感じられる圧倒的な重さと厚み。息子の父親殺しを題材として物語が構築されています。息子は父親を殺してはいないのですが、刑罰を受けてしまいます。私はその中でも幼児虐待に関わるお話しが印象に残りました。この作品は今からおよそ140年前のロシアでのお話ですが、幼児虐待は現在の日本でも起こっています。下巻のエピローグP653 「―――少年時代から大切に保たれた、何かそういう美しい...
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「仁和寺 秋の特別拝観:五躰の明王」
17
May
2020
展覧会の鑑賞文
posted by 山﨑敏雄
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2018/10/17凄いパワー!パワースポットです。中央に位置する不動明王の迫力は凄い!372年前の姿そのものです。倉庫として使われていたという事なので保存状態が良く、実に色鮮やかです。当時の京都に住んでいた絵師の集団(狩野派?)にお寺さんが依頼されたそうです。仁和寺(にんなじ)の霊宝館と御殿の名宝展も素晴らしいです。文化遺産を残し伝承して行く日本人と日本国の美意識の確かさを思います。...
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「戦争と平和」全4巻 トルストイ 工藤精一郎訳 (新潮文庫)
16
May
2020
読書の感想文
posted by 山﨑敏雄
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2020/3/7訳者の解説によると、「登場する人物は全部で五百五十九人である」。この五百五十九人が一人一人生き生き表現されています。これは、一人一人の生活が、歴史を創るという作者の歴史観によるものだと思います。実際の戦争は武器を手にして戦いますが、なぜ、武器を手にしなければならなくなる戦争が起きるのかは、分かりません。ただ、作者の歴史観から見れば、一人一人の生活の「人間のどのような行動も自由と必然のある割...
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「在庫一掃大放出展」:横尾忠則現代美術館
16
May
2020
展覧会の鑑賞文
posted by 山﨑敏雄
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2018/10/3メッチャ面白かった。「在庫一掃大放出展」と銘打った展示会で会場当番の女性たちもハッピを着ていたりでした。一つ一つの作品と展示会全体とが相関している、容量の大きな展示会でした。①こうした作品は、美術を目指す目指さないに関わらず若い人達に多く見て戴ければ、画家が制作に向き合う方法が実に生き生きしているので、美術の面白さや人の生き様が直に伝わって来て素敵な生きる学習になると思います。 ②制...
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「豊饒の海」全4巻 三島由紀夫(新潮文庫)
16
May
2020
読書の感想文
posted by 山﨑敏雄
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2019/11/27言葉の表現に美しさを求める、洞察力が凄い。饒舌な文章表現は、まるで、お坊さんが唱える経文に似ている。噛み砕けない強さが有るように感じます。第3巻暁の寺(新潮文庫P133の一節「心はなぜそれほどまでに平静な停滞を忌むのであろう。」本当にどうしてだろうか?第4巻天人五衰P306の一節「生きることは老いることであり、老いることこそ生きることだった、」明日は今日より老いて行くのだから、老いては今日にベス...
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「富嶽三十六景/神奈川沖浪裏」:京都浮世絵美術館
16
May
2020
展覧会の鑑賞文
posted by 山﨑敏雄
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2018/9/19葛飾北斎の「富嶽三十六景/神奈川沖浪裏」を含む浮世絵作品を見に行きました。生き生きしている絵、絵が生きています。凄く分かり易く親しみ易い。絵師、彫師、刷師、で成される浮世絵版画の絵師。北斎漫画というデッサン集は、よく見てよく感じてよく知ってどう表現するかをよく考えよく手が動いていて実に素晴らしい。...
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心機一転、更新しました。
16
May
2020
思い
posted by 山﨑敏雄
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2020/5/162018(平成30)年3月28日(水)、大阪府立高校全日制普通科の教諭として美術教育の面からまるで生徒の卒業式のように優秀教員として部門代表表彰で教育長から表彰状を受け取り、同年3月末の65歳でフル満期退職し教員生活を終えました。以来、ブロガーでブログを作って来ましたが、新型コロナでの「おうちにいましょう」が契機となり心機一転の思いから、昨日15日FC2ブログに投稿更新しました。...
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「細雪」全3巻 谷崎潤一郎(新潮文庫)
16
May
2020
読書の感想文
posted by 山﨑敏雄
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2019/9/6面白い。夢中で読み進めて、そして、難しくなく分かり易い。この小説世界は親しめます。もちろん、お話しには、幅や厚みや奥行が有ってリアルです。下巻の最後に作者が記していた「細雪」回顧の中に、「時勢に全く超然として自由に自己の天地に遊ぶ」という一文が有り、これは、作者自身の小説世界の考え方が表れていると思いました。 ...
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「東山魁夷展」:京都国立近代美術館
16
May
2020
展覧会の鑑賞文
posted by 山﨑敏雄
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2018/9/5歴史が残す画家だと思いました。年代を追って作品を見て行くと、手法として、光の表現の仕方が意識されているのが分かります。画面の一定方向から光を当てて対象物に出来ている明暗を描きこんで空間を表現して行くのが一般的です。この画家は、対象物の面の色の違いの表現から光を画面上に創り上げています。下地作りからのマチエールが実に繊細です。「残照」「萬緑新」「花明り」「行く春」「雪降る町」「窓」「唐招提寺...
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