私の「生きる記録」~絵画作品の発表など~

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人生意気に感ず(じんせいいきにかんず)

このことわざで分かりやすかった意味合いは<人間とは、だれかの考え方に共感して行動するものであって、損得で行動するものではない、ということ。>です。意気は<事をやりとげようとする積極的な気持ち。気概。いきごみ。>損得や欲得だけで人が動くほど人は愚かではありません。良くも悪くも他があってこその私の人生です。...

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「幻の花」:石垣りん

幻の花 庭に 今年の菊が咲いた。 子供のとき、 季節は目の前に ひとつしか展開しなかった。 今は見える 去年の菊。 おととしの菊。 十年前の菊。 遠くから まぼろしの花たちがあらわれ 今年の花を 連れ去ろうとしているのが見える。 ああこの菊も! そうして別れる 私もまた何かの手にひかれて。「そうして別れる 私もまた何かの手にひかれて。」生と死が想起されます。じっと現実と向き合う確かさが表現されてい...

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「さよなら」:金子みすゞ

さよなら 降りる子は海に、 乗る子は山に。 船はさんばしに、 さんばしは船に。 鐘の音は鐘に、 けむりは町に。 町は昼間に、 夕日は空に。 私もしましょ、 さよならしましょ。 きょうの私に さよならしましょ。今日の日にさよならではなくて、今日の私にさよならします。明日を新鮮な新たな日としてお迎えする気持ちが、新たな私を発見します。人の豊かさです。...

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「イナゴ」:まど・みちお

イナゴはっぱにとまった イナゴの目に 一てん もえている夕やけ でも イナゴは ぼくしか見ていないのだ エンジンをかけたまま いつでもにげられるしせいで・・・ ああ 強い生きものと よわい生きもののあいだを 川のように流れる イネのにおい!争いは感情によるものです。人の争いを越えて自然は我を取り戻すきっかけになります。それは「我に帰る」人間性の豊かさです。...

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