• ポール・セザンヌ⑤
    2022/9/20「モンターニュ・サント=ヴィクトワール」油彩 70cm× 92 cm 1904年 フィラデルフィア美術館「自然に基づいて絵画を描くことは、対称を写生することではない。自分の感動を現実化することである。」表現内容やテーマ意識と関わって、それらの動機づけとなる感動。制作者が感動している内容を絵として伝える事が基本です。それは、写真を見ながらその形を描き写すだけでは絵にならない事を意味しています。感動が動機で...
  • ポール・セザンヌ④
    2022/9/19「果物入れ、グラス、りんご」油彩  46cm× 55 cm 1879年から1880年の間 近代美術館「絵画には、二つのものが必要だ。つまり眼と頭脳である。この両者は、お互いに助け合わなければならない。」青系統の色合いが暗さと明るさを調和させています。明るさは白色ですが、その白色の暗さは青系統の色合いで表現しています。タッチ(筆触)は意識的に表現されています。こうした、色使いやタッチの表現は学びがあります。見...
  • ポール・セザンヌ③
    2022/9/18サント・ヴィクトワール山油彩 67cm×92 cm 1887年頃 コートールド・ギャラリー「自然から精神を引きだし、われわれに固有の気質に従って自分を表現することに努めましょう」上記の考え方と関わって制作されています。まさに、自己表現そのものに価値を置いています。主義という考え方に捉われて制作するのではなくて、「自然から精神を引き出し」というこの自然と精神との関わりから引き出される考えに委ねて制作する...
  • ポール・セザンヌ②
    2022/9/17サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール油彩 65.6cm×81 cm 1904年~1906年 ブリヂストン美術館「自然を円筒形と球形と円錐形によって扱いなさい。自然は平面よりも深さにおいて存在します。そのため、赤と黄で示される光の震動の中に空気を感じさせる青系統を入れる必要性があるのです。」青系統の色合いが入っているのは、上記の考え方から空気感の表現に繋がるからです。昨日の山々の青系統の色合いも同様の...